25卒学生の就職活動実態|就活レポートまとめ

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25卒学生の就職活動実態|就活レポートまとめ

はじめに

OpenWorkの就活レポートは、就活を終えた学生自身が回答した、実際に就活を体験してわかった事実や気付きがまとめられています。就活で工夫したことや苦労したこと、実際に就活がどのように進んでいたのか、振り返っていただいた内容があります。

このページでは、たくさんの就活レポートの中から特徴的なことや、これから就活を始める皆さんに見ていただきたい点をご紹介していきます。

就活を始める時期は?

25卒の学生はいつ就活を始めたのでしょうか。

就活を開始した時期(学部生)
就活の開始時期は多い順に「3年生6月」が19.9%、「3年生4月」が10.1%、「3年生5月」が9.8%、「3年生7月」が8.7%、「3年生8月」が8.1%、「3年生3月」が6.3%、「3年生10月」が5.8%、「3年生12月」が5.2%、「4年生4月」が4.9%、「3年生9月」が4.5%、「3年生2月」が4.3%、「3年生11月」が4%、「3年生1月」が3.3%、「2年生3月」が2.1%、「2年生2月」が1.4%、「4年生6月」が0.8%、「4年生5月」が0.5%、「2年生1月」が0.3%です。

学部生(4年制)の就活を開始した時期を見ると、「3年生6月」が突出して多い状況で、19.9%に達しています。次いで、「3年生4月」が10.1%、「3年生5月」が9.8%となっています。また、「3年生7月」までには半数が就活を開始していることになります。3年生に入り新学期が始まって、夏休みのインターンシップ(サマーインターン)のことなどが話題に出るようになり、多くの学生が就活を意識するようになる、といったことがあるのでしょう。

就活はまず何から始める?

多くの25卒学生は3年生の春~夏に就活を開始したことを見てきましたが、就活は4年生までかかることが多く、人によっては1年以上の時間を使うことになります。長丁場のなかで、25卒学生は初めにどんな活動をしたのでしょうか。

就活開始時にしたこと
1位 企業・業界の分析 298.3 pt
2位 自己分析(強みや興味) 281.5 pt
3位 合同説明会への参加 169.7 pt
4位 エントリーシートを書く 135.7 pt
5位 面接対策を行う 122.7 pt
6位 インターンシップの参加・検討 117.1 pt
7位 インターンシップなどで情報収集 89.1 pt
8位 志望動機を考える 78.7 pt
9位 先輩に相談 63.1 pt
10位 就活サイト・アプリ・エージェントへの登録 62.2 pt

※回答内容をもとに、自然言語処理の技術(TF-IDF)を用いてスコアを算出。抽出された単語をもとに、回答内容をチェックし、項目の内容を加筆しています

就活開始時にしたこととして、世の中にどんな会社や業界があって、どういった仕事をしているのかといった情報を収集して分析する「企業・業界の分析」や、自分の強みや興味が何かを考えて整理する「自己分析」が多くあげられています。企業・業界分析や自己分析を就活開始時にすることにより、どんな良いことがあるのでしょうか。実際に就活レポートの内容をみてみましょう。

企業について知ることから始めました。名前だけは聞いたことのある企業や興味のある事業に取り組む企業について、事業内容や事業計画調べました。それによって本当に興味が惹かれる会社なのか、どういった事業に注力していくかを正確に知って、インターン等にエントリーすることを決めたりしました。

東京工業大学、物質理工学院、材料系、修士、JERA入社

自己分析。合同説明会に行って、何となくいいな、と思う企業・業界が現れた時に、なぜそのように感じたのか、自分を理解していると説明がつく。そしてその後困らない。また、自分を知ることは就活の根幹であるが、しかし非常に困難で時間のかかる作業だから、時間的余裕のある最初期にやるべき

武蔵大学、社会学部、社会学科、東急電鉄入社

やはり、就活もタイパ(タイムパフォーマンス)が重要と考えている25卒学生が多く、効率的に進めるためにも自己分析や業界分析をして、就活の方針を立てることが必要なのでしょう。

次にあげられているのが「合同説明会の参加」「エントリーシートを書く」「面接対策を行う」です。就活レポートを見ていただくとわかりますが、とにかく行動をして、情報を収集するだけでなく、自分なりの就活をやり遂げようとする強い意志が表れています。タイパも重要ですが、自分らしさを追及するためにはまず行動してみるということが重要かもしれません。まずは、「合同説明会の参加」についてみてみましょう。

まず合同説明会に参加した。主にBtoC企業が出展していたため、BtoB企業について知ることはできなかったが、業界を浅く広く見るには役立った。会社も業界も知らない状態でのスタートであったため、業界やスケジュールの大枠を掴むのには良かったと思う。

法政大学、人間環境学部、人間環境学科、三菱HCキャピタル入社

このように企業や業界を幅広く知る一つの手段として合同説明会の参加をあげています。次に「エントリーシートを書く」についてみてみましょう。

ガクチカや自己PRなどのESに書く基本的な項目を考えたことで、これをして非常に良かったと思う。就活を始めたてで、自分がどこの業界にいくかあまり決まっていない時に、ESの基本項目が完成してれば様々な業界にESを出すことができる。そのため、様々な業界のインターンシップに参加でき、自分の適正かつ興味のある業界を見つけることができたから。

東北学院大学、経営学部、経営学科、東芝テック入社

また「就活開始時にしたこと」であげられているもののうち、「インターンシップに参加」「インターンシップなどで情報収集」の声も見られました。インターンシップに参加することで企業や業界分析に繋がるリアルな情報を得ているのかもしれません。

インターンシップの参加率は?

インターンシップに参加したことのある25卒学生はどれくらいいるのでしょうか。就活レポートからインターンシップへの参加率を集計すると、7割以上の25卒学生がインターンシップに参加しているという結果になりました。大学院生では8割以上といった結果もあり、多くの学生がインターンシップに参加していることがうかがえます。

インターンシップへの参加率
インターンシップへの参加率は多い順に全体72.1%,大学院生80.6%,学部生68.6%です。

インターンシップに参加した時期は?

就活レポートでは、参加してみて最も良かったインターンシップについて回答してもらっていますが、その参加時期についてみていきましょう。

最も多かったのが大学3年・修士1年の8月で、29.3%となっています。次いで9月が18.1%と多くなっています。また、12月が11.2%というように、冬の時期に参加する人も多くいるようです。

このように、大学の休業中にインターンシップに参加している25卒学生が多いことがわかりました。ちなみに、夏休みのインターンシップはサマーインターンと呼ばれ、5月~6月頃にエントリーを受け付ける企業が多いようです。

インターンシップに参加した時期(大学3年・修士1年)
インターンシップに参加した時期は多い順に8月が29.3%、9月が18.1%、12月が11.2%、2月が9.2%、10月が6.6%、1月が6.3%、11月が6.2%、7月が4.9%、6月が1.6%、3月が1.1%です。

インターンシップに参加して良かったことは?

次に、実際にインターンシップに参加した25卒学生が良かったと感じたことについてみていきましょう。自然言語処理の技術を使って、良かったと感じたことの出現率をまとめました。

インターンシップに参加して良かったこと
1位 企業や業務の理解が深まった 92.7 pt
2位 グループワークが勉強になった 81.1 pt
3位 現場の雰囲気をリアルに把握できた 70.4 pt
4位 実際の業務を体験できた 62.0 pt
5位 他大学の学生と仲良くなれた 43.0 pt
6位 発表に対してフィードバックをいただけた 40.5 pt
7位 社員の方との交流ができた・座談会を聞けた 28.0 pt
8位 早期選考などの情報を入手できた 14.8 pt

※回答内容をもとに、自然言語処理の技術(TF-IDF)を用いてスコアを算出。抽出された単語をもとに、回答内容をチェックし、項目の内容を加筆しています

一番多かったのが、「企業や業務の理解が深まった」でした。自分で調べた情報だけでなく、インターンシップに参加することで得られる情報により一層理解が深まったという声が多く見られます。その1つとして、事業範囲が広い企業の理解に繫がった就活レポートをご紹介します。

伊藤忠商事の社風の理解が深まった。総合商社は事業範囲が広すぎるため、各社の人柄の違いで志望動機を作るしかないとよく言われるが、インターンを通して伊藤忠の泥臭さや下流でのビジネスにかける思いを知ることができ、より良い志望動機が作れるようになったと思う。

京都大学、法学部、法学科、伊藤忠商事入社

2番目に多かったのが「グループワークが勉強になった」であり、次に「現場の雰囲気をリアルに把握できた」が続きました。グループワークを通じて実務に近い体験をしたり、社員の方々との交流を通じて現場の雰囲気を感じることで、事前のイメージとのギャップを埋めることができたようです。また紹介する就活レポートでは仕事以外のことについても話が聞けた点が、インターンシップならではの特徴とも言えそうです。

会社の雰囲気を肌で感じる事ができ、自分が入社した時になじめるかや福利厚生などのリアルな話も聞くことができた。

近畿大学、総合理工学研究科、エレクトロニクス系工学専攻、修士、SCREENホールディングス入社

また、実際の業務を体験することで、忘れられない経験となった声もあります。

特に営業同行では、実際に社員の方の営業の現場に同行させていただくことができ、仕事をするうえでの思考や働き方含め、リアルを知ることができた。私たちが同行させていただいた社員の方は、海外企業との大型取引が行われていたため、実際の仕事のスケールの大きさと商社マンという煌びやかな部分を目にして、忘れられない経験となった。

神奈川大学、法学部、法律学科、芙蓉総合リース入社

6位の「発表に対してフィードバックをいただけた」では、社員の方々から直接いただくフィードバックは客観的に自分を見直す良い機会となり、自己分析の解像度がさらに高まるといった就活全体へのメリットも多く見られました。

どのコンサルファームのインターンよりも参加者のレベルが高く、自分自身の能力値の限界を思い知らされた。社員の方々からのフィードバックも手厚く、現実を見るとともに地に足をつけ努力しようと思い、我に返ることができた。

神戸大学、発達科学部、人間行動学科、クニエ入社

最後にご紹介したいのは、インターンシップが入社を決めたきっかけとなった声です。

保険業界の一般常識からあいおい生命の商材について勉強することが出来た。最終日のグループワークでは、2日間で学んだことを活かしながらチームで協力してプレゼンテーションを行うことができ、とても大きなやりがいを感じた。出会った就活生や社員、内定者の人柄がとても良く、入社を決めたきっかけとなった。

日本大学、危機管理学部、危機管理学科、三井住友海上あいおい生命保険入社

入社先企業を選ぶ軸は?

入社先企業を選ぶ軸については、選択肢の中から選んでいただく形式で回答してもらっています。「社風・社員の人柄」「事業内容」が他よりも抜きんでています。次いで、「ワークライフバランス」「自己の成長が見込める」「業務内容」となっています。ほかの項目も一定数の回答がありますので、学生によって軸が多様であることがうかがえます。

入社先企業を選ぶ軸
1位 社風・社員の人柄 20.8%
2位 事業内容 15.3%
3位 ワークライフバランス 9.3%
4位 自己の成長が見込める 7.7%
5位 業務内容 6.3%
6位 勤務場所 6.2%
7位 年収 6.0%
8位 業界や企業の安定性 5.3%
9位 ビジョンへの共感 4.7%
10位 福利厚生の充実 4.2%
11位 社会貢献度 4.1%
12位 業界や企業の成長性 2.9%
13位 グローバルに活躍できる 2.8%
14位 知名度 2.1%
15位 経験やスキルを活かせる 1.9%
16位 裁量の大きさ 0.4%

就活でやったほうが良いことは?

次に25卒学生が就職活動を振り返って、やって良かったことや、やらなくて後悔したことについてみてみましょう。

就活でやったほうが良いこと
1位 自己分析・企業分析をすること 278.9 pt
2位 インターンシップに参加すること 170.6 pt
3位 面接の練習をすること 109.5 pt
4位 早めに活動を始めること 104.2 pt
5位 エントリーシートの添削・執筆 100.2 pt
6位 企業説明会に参加すること 94.5 pt
7位 OB訪問・内定者の話を聞くこと 82.4 pt
8位 キャリアセンターの活用 76.8 pt
9位 SPI・筆記試験対策 50.4 pt
10位 友人からの情報収集 50.2 pt

※回答内容をもとに、自然言語処理の技術(TF-IDF)を用いてスコアを算出。抽出された単語をもとに、回答内容をチェックし、項目の内容を加筆しています

一番多かった声は「自己分析・企業分析をすること」でした。やはり、自分がどういった仕事をしたいのか、どうありたいのかを考えることは重要です。ひとつ就活レポートを引用します。

振り返るとやはり自己分析が最も大事だと感じます。面接ではとにかく自分がどういう性格で、何か行動を起こす時や困難があった時どんなことを考えながら何をするのかを細かく聞かれます。一見怖く感じますが、自分のことをよく知ることでその組織でどのように活躍出来るのか、雰囲気に合っているのかをとても考えてくれているものだと今では思います。なので、企業分析ももちろん大切ですが、自分がどういう人かをうまく表現することを意識しながらこれからの就職活動を頑張って欲しいと思います。

明治大学、農学部、食料環境政策学科、商工組合中央金庫入社

次に多かったのは「インターンシップに参加する」であり、第3位は「面接の練習をすること」です。以下の就活レポートでは、面接には慣れが大切で、やってみて経験することが重要だと言っています。

やって良かったことは面接の回数をとにかく増やすことです。あまり志望度が高くない企業でも面接を多く経験することで、緊張しなくなり、学生時代に力を入れたことや志望動機で何を深掘りされるのかが予想できるようになったため。

東洋大学、経済学部、国際経済学科、みずほ銀行入社

第4位にランクインしたのは、「早めに活動したこと」です。次の就活レポートでは、とにかく動き出すことを強調しています。

アドバイスとして定石だが、やはり就職活動は早め早めで始めることが大切だと感じた。就職活動を進めていく中で、インターンシップ選考をはじめ多くの締め切りに追われることになるので、自分の働きたい企業像や就職活動の軸(志望業界、自己PRなど)を明確にする時期が早いほど、より効率的に効果的に就職活動を進めることができると感じたため。

中央大学、理工学研究科、電気電子情報通信工学専攻、修士、ソニー入社

第5位にランクインしたのは、「エントリーシートの添削・執筆」です。エントリシートは書くだけでなく他人に添削してもらうことが必要といった声があります。なお、就活レポートでも25卒学生が実際に書いた自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の内容を見ることができます。

やってよかったことは、先輩や社員の方にESの添削をお願いすること、またインターンに応募しまくること。これによりすべての基礎であるESを磨くことができた。やらなくて後悔したことは夏からのOB訪問である。これをすればもっと業界への理解が深まるのが早かったと思う。

埼玉大学大学院、理工学研究科、機械科学専攻、修士、富士通入社

第5位まで具体的な声もみてきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、就活は大変という声が多く見られますが、やり切ってほしいといった25卒学生の応援の声をご紹介したいと思います。

内定をもらっても、自分が納得いくまで最後までやり切ったことが良かったと思っています。またそれぞれの選考で全力を尽くしたし、最後に一つに決める時も悩んで悩んで決めたので、悔いはないです。自分としっかり向き合って、頑張ってください。もし辛くなったら友達や親をしっかり頼って、悔いが残らないように頑張ってください!応援してます!!

ノートルダム清心女子大学、文学部、英語英文学科、中国銀行入社

就活生の皆さんへ

ここまでご説明したように、OpenWorkの就活レポートは就職活動をする学生のリアルな声をまとめてチェックできる便利な機能です。特に、同じ大学・同じ学部の先輩や、志望している企業に入社を決めた先輩の就活レポートを検索して読んでいただくのがおすすめです。

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2024年8月〜11月に回答のあった2025年卒の大学生・大学院生4,467名のレポートより集計しました。